市少連春季大会

5月3日 開会式 【新横浜駅前公園】
 横浜市の春のチャンピオンチームを決める市少連春季大会。市内各区から代表チーム36チームが揃い、優勝旗を目指して熱戦が繰り広げられます。
 フレンズは、抽選会で残りくじを引き、トリの36番目の入場。堂々の行進で同じ金沢区のレッドソックスさんと行進賞を頂くことができました。


1回戦 VS 江ヶ崎新鶴ウイング 【新鶴見小学校】
 開会式が終了し、会場を新鶴見小学校に移して市少連の1回戦に臨みました。対戦相手は江ヶ崎新鶴ウイングさんです。ここしばらくは対戦がありませんが、大事な初戦です。自分たちのソフトボールをしっかりすることが大事です。
 初回、相手を三人で抑えたその裏のフレンズの攻撃、2アウトから3番打者旭が魅せます。鋭い打球が左中間のフェンスを越えホームラン、1点を先制します。
 2回のフレンズの攻撃は、先頭打者の5番絢一朗が詰まった当たりのライト前ヒット。新チームに入り、よくフォアボールを選んでいたため目立ちませんでしたが、公式戦初ヒット(振り返れば、このヒットが、今大会の絢一朗のバットに勢いをつけたのかもしれません。)。続く悠生も内野安打で続くと、バッテリーエラーも絡み、2点を追加します。さらに、8番りょうすのライト前ヒット、9番涼太のセンター前ヒットでチャンスを広げ、相手のミスもありさらに2点を追加します。
 3回には、3番旭の今日2本目のホームランや4番絹一朗のセンター前ヒット、本日2本目となる絢一朗の投手強襲の内野安打などで2点を追加します。
 守備では、ピッチャー旭がエラーのランナー1人しか出さない安定したピッチングで無失点に抑え、8対0で勝利し、5月6日に行われる2回戦に駒を進めました。

 
ウィング

0

0 0
フレンズ 4 2 8


5月6日

2回戦 VS 若竹ファイヤーズ 【釜利谷広場】
 2回戦の相手は旭区代表の若竹ファイヤーズさんです。1回戦はタイブレーカーの末、勝ちあがってきたチームです。
 初回、後攻のフレンズは、2アウトから3番旭がレフト前ヒットで出塁。4番絹一朗がデッドボールでつなぐと5番絢一朗。振り抜いた打球は右中間を深々と破る3塁打。2点を先制します。その後も悠生の内野ゴロの間に1点を追加し、幸先のよいスタートを切ります。
 2回表、ファイヤーズの攻撃は、先頭打者に内野安打を許すも、ピッチャー旭は後続のバッターを3連続三振に仕留めます。
 その裏のフレンズ、先頭の涼太が三塁線を襲う二塁打で出塁。このチャンスを活かし、さらに1点を追加。その後も3回には2点、4回には1点と着実に加点したフレンズは7対0で準々決勝進出を決めました。

  5
ファイヤーズ

0

0 0  0
 フレンズ 1 2  ×

 

準々決勝 VS つくしソフト
 準々決勝の相手は、つくしソフトさんです。昨年、一昨年のこの大会では、つくしソフトさんとは1回戦で対戦しているご縁のあるチームです。今年は準々決勝での対戦となりました。
 フレンズとしては、今大会、これまでの試合は、先制点を取って自分たちのペースを作ってきました。この試合も先制点をとってペースをつかみたいところです。
 初回、後攻のフレンズは1番打者の迅太。ここのところ、少しバットが湿りがちでしたが、いきなりの三塁打。その後、相手のミスで1点を先制します。
 2回表、つくしソフトさんの攻撃。4番打者の打球は高いセンター後方のフライ、センター洸樹がギリギリのところ捕球できず、二塁打を許します。しかし、ピッチャー旭は冷静に後続を抑え、無失点でしのぎます。
 2回裏、フレンズの攻撃は、フォアボールと送りバント、バッテリーエラーで2アウトランナー三塁のチャンス。ここでバッターは2番打者の洸樹。しっかりと転がし内野安打。貴重な2点目を奪います。
 これで流れに乗ったフレンズは、3回に3本のヒットを重ね4点、4回には、6番打者悠生のライト線を破るランニングホームランを含む4本の長打を重ね3点を加えたところでゲームセット。9対0で勝利し、準決勝進出を決めました。

 
つくしソフト

0

0 0
 フレンズ 1

 

5月9日

準々決勝から中2日空け、能見台中央公園で準決勝・決勝が行われました。この日の天気は、それまでのGW中の夏のような暑さから一転し、少し雨が心配される涼しめの天気でした。もしかしたら、この涼しさが、あの熱く熱く燃えるような一戦を生んだのかもしれません。


準決勝 VS 高舟台レッドソックス 【能見台中央公園】
昨年のジュニア大会も準決勝の相手はレッドソックスさんでした。その時には、大量得点を奪われ大敗しています。主将絹一朗は、抽選会の時、「ジュニア大会では準決勝で負けているので、絶対決勝戦に行って優勝したいです。」と言いました。それを実現できるかどうか、大事な一戦が始まりました。
この試合、フレンズは先攻です。これまでの試合以上に先取点が欲しいところです。先頭の迅太がデッドボールで出ると、2番洸樹は確実に送ります。このバント処理にミスが出て、無死2・3塁のチャンスを作ります。1アウト後、4番絹一朗。打球はショートとレフトの間に上がったフライ、レフトが捕球しきれず1点先制します。続く5番絢一朗の打球は高いバウンドのショートゴロ、送球を焦った相手のミスが出て、さらに2点を追加し、3点を先制します。
1回裏、レッドソックスの攻撃、1アウトから2番、3番に連続ヒットを打たれます。その後バッテリーエラーでランナーを進め、4番を歩かせ1アウト満塁のピンチとなります。ここで、ここのところ安定しているフレンズの守備が光ります。まずは5番打者のショートゴロを絢一朗が確実にさばいてホームでフォースアウトで2アウト。続く6番打者の打球も絢一朗のところに飛びますが、慌てずランナーにタッチしてアウト。無失点でしのぎます。
2回表、フレンズの攻撃は、3者凡退に終わります。その裏のレッドソックスの攻撃、7番の下位打線からの攻撃でしたが、デッドボールと1番バッターのヒットでランナーをためると2番バッターにはショートを強襲する二塁打を打たれ、2点を返されます。なお、ランナーを2塁におくピンチで、3番打者の打球はまたもやショート絢一朗のところに、バウンドがはねて難しいバウンドになるも冷静に処理し、相手の反撃を2点に留めます。
追い上げられる嫌な雰囲気で迎えた3回の表のフレンズの攻撃、先頭の2番バッター洸樹がねばった末、フォアボールを選びます。続く旭の送りバントがきれいにピッチャー前に転がると、ここで洸樹の脚が威力を発揮します。サードのベースカバーが遅れているとみると、一気にサードを狙います。ファーストベースカバーに入ったセカンドからサードへの送球がそれ、その間に一気にホームイン!! この1点は、相手の追い上げムードを断ち切るとても貴重な1点でした。この1点で再びフレンズに流れがきます。
3回の裏のレッドソックスの攻撃を0点に抑え、試合を落ち着かせます。
追加点の欲しい5回の表、フレンズは、迅太の3塁打と旭のセンター前ヒットで1点を追加します。
さらに、4回表には、ランナーを二人置いて、8番涼太が粘りに粘った後、ライト前に落ちるヒット、この打球がファールグランドを転がる間に一気に3塁へ、相手のミスも重なり3点を追加します。結果は8対2、決勝戦進出を決めました!
この試合、結果として得点差ができたものの、決して楽な試合ではありませんでした。度重なるピンチを最小限の失点に抑え、追い上げられてもそれを突き放す効果的な得点を重ねることができた、このことに尽きると思います。
さあ、いよいよ決勝戦! 相手はフェニックスです!!

   5
フレンズ 3

0

1 0  1 8
レッドソックス 2 0 0  0 2

 

決勝 VS 釜利谷フェニックス
 釜利谷フェニックスさんとの公式戦での対戦は、新チームに入って3回目。前年度の5年生大会を含めれば4回目。いずれも決勝戦での対戦です。その試合の全てが、しびれるような試合。しかし、この決勝戦は過去のどの試合よりもしびれる試合となりました。。。

1回表 フレンズの攻撃
三者連続三振に取られます。いつものロースコアゲームを覚悟します。

1回裏 フェニックスの攻撃
1番バッターの打球はサードを強襲。悠生がはじいて2塁にランナーを背負います。バッテリーミスが重なり、ランナーは3塁へ。3番打者のバントの間にランナーがホームイン、1点を先制されます。フェニックス戦での1点は、3点、4点、いや、それ以上の重みがあります。その大事な1点を簡単に献上し、フレンズ側の大人の多くが、一瞬、今日はダメかと思ったに違いがありません。でも、選手たちだけは、まったくそんなことを考えていないような戦いを見せます。

2回表 フレンズの攻撃
先頭の4番絹一朗。これまでこのピッチャーから1本のヒットも打てていません。2ボールからの3球目、ゴロで二遊間を破るセンター前ヒット!初めてボールを捉えました。
続く、絢一朗がバントで送り、ランナー二塁。その後、悠生が三振に取られ、2アウトになります。続くバッターはキムちゃん。ここで果敢に仕掛けます。二塁ランナーの絹一朗がスタート! キャッチャーからの送球が高くそれる、絹一朗は一気にホームへ! 同点!! 積極的な走塁が相手のミスを誘い、同点に追い付きます。
その後も7番キムちゃん、8番涼太と連続でライト前ヒットを打ちますが、得点にはつながりませんでした。しかし、絹一朗のクリーンヒット、5年生キムちゃん、4年生涼太が食らいついて、好投手からライト前ヒットを打てたことは、チームに勇気を与えたという意味ではとても大きなイニングでした。

 その後は、両投手が譲らず、5回まで1対1のままで進みます。

6回表 フレンズの攻撃
 先頭の1番迅太がピッチャーを強襲する内野安打で出塁します。続く洸樹が送りバント。ピッチャー前に打球を殺したいいバントとなります。処理を焦ったピッチャーがファンブル、飛び出したランナーを刺そうと二塁に送球。これがセンターにそれます。その間にランナーの迅太は一気にホームに突入!「セーフ!!!」 1番迅太・2番洸樹の活躍で1点を奪います。
 このところ、やや調子を落とし気味だった二人の活躍で、終盤の大事な場面でリードを奪い、誰もが、勝利を確信しました。
 ところが、ソフトボールの神様は、まだまだこの試合を楽しみたかったようです。

6回裏 フェニックスの攻撃
 先頭の9番バッターはキャッチャーゴロに打ち取り1アウト。ここで、1番の強打者を迎えます。これまでの対戦ではなんとか長打を許すことなく、抑えてきていました。この打席もきっと抑えてくれる、そんな期待がある中、旭が投じた2球目、やや甘いボールでしたが、左中間にするどい打球が飛びます!ホームラン、追いつかれてしまいました。この回は、この一発で抑えますが、お互いに意地と意地のぶつかり合い、7回は両チーム無得点。まだまだ勝負はつかず、タイブレーカーに入ります。

タイブレーカー:1イニング目(8回)
 先攻のフレンズは、8番涼太からの攻撃ですが、連続三振に取られ、1番迅太もファーストフライに抑えられ、無得点。
 その裏、フェニックスの攻撃も8番からの攻撃。8番バッターは三振に仕留めるものの、9番バッターに送りバントを決められ、2アウト3塁の場面を迎えます。ここで先ほどホームランを打たれている1番バッターを迎えますが、フォアボールで歩かせ、2番バッターの打球は、勢いのない三遊間のゴロ、サード悠生のグラブがわずかに届かず、微妙なタイミングのプレーとなりましたが、ショート絢一朗がうまくカバーし、一塁アウト!なんとかしのぐことができました。

タイブレーカー:2イニング目(9回)
 先攻のフレンズは、2塁ランナーに迅太を置き、2番洸樹がバントを決めます。これで1アウト3塁の場面を作ります。ここで3番旭がきれいにセンター前にタイムリーヒットを放ちます!!
 これで2回目のリードを奪い、今度こそ、優勝を手につかめる!と思いましたが、まだまだソフトボールの神様は満足してくれませんでした。
 その裏のフェニックスの攻撃、3番バッターが確実にランナーを送り、1アウト3塁の場面を作られます。ここで4番バッターにセンターオーバーの2塁打を打たれます。またまた、同点に追いつかれました。さらに、5番バッターにセンター前ヒットを打たれ、サヨナラ負けの絶対的なピンチを迎えます。しかし、ここでフレンズは、6番バッターを歩かせ、満塁策をとります。満塁策には、フォースプレーでアウトをとれるメリットがある反面、フォアボールやデッドボールで試合が決まってしまうリスクもあります。ここで、エース旭は、エースとしてのピッチングを見せ、2者連続三振に切って取り、またしてもピンチをしのぎます。

タイブレーカー:3イニング目(10回)
 先攻フレンズ、後攻フェニックスともに、決定的なチャンスを作れず、両チームとも無得点。まだまだタイブレーカーは続きます。

タイブレーカー:4イニング目(11回)
 先攻フレンズは、先頭打者の9番りょうすがバントを決めるも、1番迅太、2番洸樹が連続三振に取られます。しかし、この1番、2番の空振り三振は、なんとか試合を決めたい!そんな気持ちを感じさせる力強いスイングでした。この気持ちが一つ一つのプレーをつなぎ、奇跡的なプレーを生みます。
その裏のフェニックスの攻撃、先頭の3番バッター、旭の投球はキャッチャー絹一朗の前でバウンドする投球。ワイルドピッチで進塁を許すかとおもった瞬間、体で止めに行った絹一朗に当たったボールが直接ピッチャー旭に跳ね返ります。ランナーは当然、三塁を狙いますが、旭から三塁に送球しタッチアウト! 運がフレンズに向いて来ている!! そう考えたくなるプレーでした。このプレーもあり、11回はお互いに無得点に終わり、いよいよ12回に入ります。

タイブレーカー:5イニング目(12回)
 延長12回といえば、プロ野球でさえも最終イニングになる回です。ここまで2時間近く大熱戦を演じた両チーム。ソフトボールの神様は、どのような結末を用意しているのか? 
 先攻のフレンズ、2塁ランナーは、チーム1の快速ランナー洸樹。バッターは、エース旭という場面から始まりました。旭はしっかりと送りバントを決めます。1アウト3塁、あとは4番、5番でなんとかするしかない!なんとかして欲しい!
 4番絹一朗。2回には同点に追い付くきっかけのセンター前ヒットを放っています。しかし、この場面では相手エースに軍配が上がり、2アウト。
 続くは、5番絢一朗。振り返れば、絢一朗の今シーズンの公式戦初ヒットは、今大会1回戦の江ヶ崎新鶴ウイング戦でした。その後も試合後には、監督、コーチから指導を受けて、「どうやったら打てるか?」「なんとかして打ちたい!」そういう思いで素振りを繰り返してきた絢一朗。その3球目、思い切ったそのスイングから生まれた打球は、ライト線に飛びます! ライトも懸命に打球を追いますが、追いつけません!! スリーベースヒット!!! この瞬間、歓喜とも、驚愕ともつかない不思議な雰囲気にフレンズベンチは包まれました。
 ソフトボールの神様は満足してくれたでしょうか?
 12回の裏、フェニックスの攻撃、1アウトランナー3塁という場面を迎えます。ここで、6番バッターのピッチャーゴロをエース旭は冷静に一塁に偽投し、これに反応した3塁ランナーを見事に狭殺プレーでアウトにします。これで2アウト。とうとうクライマックスがやってきました。7番バッターのフライは、唯一の4年生、エース旭の弟、ライト涼太へ・・・

 ・・・その後、しばらくは、フレンズベンチでは、誰彼ということなく、抱き合い、握手をし、母達の眼には大粒の涙が流れていました・・・。

 「市少連春季大会、優勝! 瀬ヶ崎フレンズ!!!!!」
 表彰式での結果発表、その力強い声に、再び喜びが湧きあがります。

 今大会、フレンズは多くのことを学ぶことができたに違いありません。
 その全てを総括するには、もうしばらくの時間が必要でしょう。
 これからも続く戦いの中でこそ、フレンズが何を学んだか、どう成長したかが明らかになっていくことでしょう。

 延長12回。この伝説的な試合を戦い切った両チームの選手たちの健闘を讃えるとともに、選手たちが持つ無限の力に驚きと尊敬の念を禁じえません。
そして、まだ始まったばかりの2015シーズンでこのような試合を演じさせたソフトボールの神様は、これからどのようなドラマを用意しているのか、そのことを楽しみにしたいと思います。

 さあ、ドラマはまだまだ続きます!! 大人の想像を越えて、子供達の持つ無限の力がそのドラマをいっそう盛り上げてくれるに違いありません。

 これからどんなドラマが待っているのか、乞うご期待!!!!!
 
 平成27年度 第22回
 横浜市少年少女ソフトボール連盟 春季大会 決勝

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
フレンズ 0

1

0 0 0 1 0 0 1 0 0  1 4
フェニックス 1 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0  0 3

※8回以降、タイブレーカー方式による。

2023.1.6

予定表更新

 

 

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