金沢区連盟・夏季大会

連盟夏季大会が6月29日(土),30日(日)に開かれました。市少連の春季大会での優勝を受けての連盟の大会。当然連盟の各チームはフレンズを倒しに来ます。結果として,市少連春季大会(旧ベイスターズカップ)に続いて,優勝を飾ることができました。が,毎試合,胃の痛くなる大接戦の連続。この大会は,まさに「逆転のフレンズ」でした。豊島・鶴久保大会から続く公式戦連勝も15に伸びました。


1回戦 EF

  1 2 3 4 5 6 7   合計
フレンズ 0 0 0 0 3 3     6
EF 0 2 0 0 0 0     2

 

試合。初回,2回は三者凡退。それに対し,EFは2回,デッドボールのランナーに,内野にエラーが2つ出て,ノーヒットで2点を先制される。やはり四死球の後にエラーすれば,点を取られます。このあと,3回,4回はEFの攻撃をエラー1つ出たものの無得点に抑える。一方,フレンズは,3回に7番耕太,4回に5番葵のヒットが出るものの,後が続かず,無得点。市の大会に優勝した後は,1回戦敗退??という考えが頭をよぎりました。でも,選手たちは,必死に投げ,守り,反撃のチャンスを覗います。
反撃開始は,5回。先頭の7番耕太が内野安打。8番太一凡退のあと,9番愛苗がライトゴロで,耕太は二塁に。ここで,上位に回って,1番豊がライト線に二塁打で耕太を還して1点目。2番雅仁のショートフライがエラーとなり,豊が還る。なおも雅仁を二塁において3番拓実がセンターへ二塁打。3点目を取って逆転。6回は,4番遥人がエラーで出塁。葵の右打ちで遥人は三塁に進んでワンナウト三塁。向志は内野のエラーで1点。このあとも,2つのエラーが続き,この回3点を奪いました。EFの攻撃は5回,6回ともに無得点に抑え,6対2で逆転勝利を収めました。

 

2回戦 西富エイト

  1 2 3 4 5 6 7   合計
エイト 0 2 0 0 0 0     2
フレンズ 0 0 0 0 3 X     3X

 

2回戦は,強豪・西富エイト。
初回は両チームとも三者凡退。2回に試合が動きます。エイトの攻撃,4番に右中間二塁打を打たれ,5番の四球,6番にきっちりバントで送られ,ワンナウト二・三塁。7番にセンターに高々と打ち上げられ,犠牲フライで1点。さらに,センターの悪送球で二人目が還り,2点を先制されます。フレンズ3回の攻撃も三者凡退。エイトのピッチャーはつけいる隙を見せません。その裏エイトの攻撃,9番のヒットを2本のバントで送った後の四球で,ツーアウト二・三塁のピンチはキャッチャーゴロでしのぐ。
打線が2周り目に入ってやっと動き出す。2番雅仁のセーフティーに,3番拓実が右中間二塁打でチャンスを拡げ,4番遥人がフォアボールでノーアウト満塁の大チャンス。ところが,ここでチャンスをつぶします。5番葵のショートゴロは,本塁-一塁と送られてダブルプレー,その間に三塁を蹴った拓実がホームを狙うが,間一髪タッチアウト。珍しいトリプルプレーで一瞬にしてチェンジとなってしまう。ところが後で考えると,これは逆転勝ちへの序章でした。
大チャンスをつぶした後のエイト5番からの攻撃。ここで雅仁-耕太のバッテリーが市少連春季大会で成長した姿を見せます。4球でツーアウトを取った後,1番にストレートの四球を出すが初球の盗塁を耕太が刺して,3人で抑えると打線にリズムが戻ります。6番向志が内野安打で口火を切ると,ワンナウト後,太一のセカンドゴロがエラーを誘い,これを9番愛苗がバントで送り,トップの豊に。主将はセンター前にタイムリー。これをレフトがそらす間に太一が還って同点。この勢いにエイト守備陣が浮き足立ち,雅仁のピッチャーゴロの送球をファーストがエラーして逆転。さらに,3番拓実がライト前に運ぶが後続が凡退。しかし,終盤に来て,3本のヒットに,3つのエラーが絡んで3点を奪って逆転に成功。最終回5回表はヒットと内野ゴロで二塁に進まれるも,このあとの打者二人をきっちり打ち取ってゲームセット。厳しい試合でしたが,1回戦に続いて逆転勝ちで準決勝進出です。

 

準決勝 六浦睦スネークス

  1 2 3 4 5 6 7   合計
スネークス 0 0 0 0 0 0     0
フレンズ 0 0 0 1 0 1     2

 

準決勝の相手はスネークス。市少連春季大会でも,死闘を演じた強敵です。
初回雅仁は三者凡退に抑える上々の滑り出し。フレンズもおつきあいして,簡単に3人で攻撃を終わります。すると,2回にいきなりピンチ。4番,5番に連続ヒットを打たれ,ワイルドピッチでノーアウト二・三塁の最も点の入りやすい大ピンチ。ここで,雅仁にスイッチが入ります。6番,7番を連続三振に取り,8番をファーストゴロでピンチを切り抜ける。フレンズは2回,3回ときれいに三者凡退。ところが,1番に戻った4回に豊の左中間二塁打を雅仁がバントを失敗しながらもライトゴロで豊を三塁に進める。ここで,3番拓実が内野ゴロを転がし,豊の好走で先制。5回のスネークスの攻撃は,レフト前ヒットが出るが,アウトをすべて三振で切ってとる。対するフレンズもツーアウトから7番耕太,8番太一が連続ヒットでチャンスを作るも無得点。
6回のスネークスの攻撃を雅仁が7球でリズムよく内野ゴロ3つで打ち取ると,フレンズ打線は1番からの好打順。豊が四球で出ると,雅仁が送る。3番拓実はレフト前でつないで,4番遥人のピッチャーゴロで,またもや豊が好走よく本塁を陥れ,追加点。裏の守りも三者凡退に抑え,2対0で勝利。連盟の大会で初めて決勝進出となりました。

 

決勝 高舟台レッドソックス

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 合計
レッドソックス 0 0 0 1 0 0     1
フレンズ 0 0 0 0 4 X     4

 

この大会3試合,いずれも接戦を制し,目標であったレッドとの決勝戦です。決勝戦の様子は,以下で見られます。
http://youtu.be/BZBIna5XRDQ
レッドの相田コーチの力作です。決勝の様子が手に取るようにわかって,ここで書く必要がないかもしれません。選手達は緊張していたでしょうが,ビデオでは一人一人が名前を呼ばれてホームベース前に向かうとき,本当にいい顔をしていますね。試合に,自分たちのプレーをすることに集中しているのが感じ取れます。
初回レッドの攻撃。フレンズはいきなりピンチを迎えます。先頭バッターにライト前にヒットを打たれるが,2番をセカンドゴロに。葵が丁寧に豊に送ってセカンドフォースアウト。3番にセンター前に打たれて一・二塁になるも,次打者のショートゴロを豊が拓実に送って,サードフォースアウト。普段通り,先の塁に進めないかっちりした守りを見せてくれます。そのあともショートフライで無得点に抑えます。フレンズはワンナウト後,2番雅仁がセンター前で出塁するも,後続が倒れて無得点。
2回はレッドの攻撃を三者凡退に抑えた後,フレンズがチャンスを迎えます。5番葵が内野安打,暴投でノーアウト二塁から,6番向志が三塁前にバントしてしっかりと送ってワンナウト三塁。7番耕太がフォアボールで歩いて,盗塁で,ワンナウト二・三塁のチャンス。ところが,後続が凡退してこの回も無得点。3回のレッドの攻撃はツーアウトからショートへのゴロがイレギュラーとなってランナーが出るものの,盗塁を耕太の素早い送球で刺し,無得点に抑える。その裏のフレンズの攻撃も,豊の四球を雅仁が送るも,後続が凡退。緊迫した攻防が続きます。試合が動いたのは4回。レッドは,3番がセンターオーバー。向志が素早くバックしてボールをつかみ,二塁に送ってタイミングはアウトだったが,送球がちょっと悪くてセーフ。これを4番が送り,ワンナウト三塁。5番のセカンドゴロをランナー牽制して一塁でアウトにするものの,三塁ランナーにホームを突かれて先制点はレッド。その裏,ワンナウトから6番向志がセンター前。これを7番耕太が送って二塁に進み,ワイルドピッチでツーアウト三塁。8番太一は四球で9番愛苗の初球,セーフティーの構えをした時に,リードが大きかったのを見て,キャッチャーが三塁に送球。はさまれた向志は三塁でタッチアウト。絶好のチャンスをつぶしました。自分が大事なランナーであることを重々わかっていた向志はそのままうつむき,センターの守備位置についた後もうなだれて涙がこぼれます。ここで,向志母のゲキが向志に飛びます(まだ試合が終わってないのにいつまでも落ち込んでいる向志に我慢がならなかったとのこと)。そしてこの後ドラマが待っていました。
5回表の攻撃でライト線に二塁打を打たれるものの後続を断ったフレンズは,その裏打線が火を噴きます。9番愛苗がライトへヒットでチャンスメーク。1番豊はゴロを転がして,愛苗を二塁に進めます。ここで,2番雅仁がライトオーバーの二塁打で愛苗が還って同点。エースがバッティングでも活躍し,試合を振り出しに戻します。次打者はチャンスにめっぽう強い3番拓実。ここでレッドベンチはタイムを取る。3球目,外角の球をライナーで弾き返し,右中間に逆転タイムリー三塁打。4番葵は四球でつなぎ,ここでさきほどタッチアウトになってベソかいていた向志。魂の一打は,ダイビングしたセカンドのグラブの先を通り抜けてライト前タイムリー。拓実に続いて,思い切りよくホームに突入した葵の足が間一髪早く本塁セーフ。この回4点目が入る。その裏は,この試合2安打を打たれている3番を三振に取るなど,三者凡退に抑えてゲームセット。4対1で激戦を制してこのチームで連盟の大会で初優勝を飾りました。
3試合が逆転勝ち。バッテリーを中心にがっちり守って,たとえ先制されても慌てない。必ず逆転できると信じて気持ちを切らすことなく,ピッチャーは投げ,バックは守り,そしてここ一番ではすごい集中力を見せて打線をつなぐ。フレンズ得意の試合運びが確立した大会だったように思います。ここで得た力をこのあとの夏季県大会で見せることになります。

 

 

2023.1.6

予定表更新

 

 

新着情報