夏季県大会

夏季県大会が7月15日(土),20日(土),27日(土),真夏の超熱い中,熱い戦いが繰り広げられました。フレンズは,強敵を1点差で破り続け,なんと決勝まで進みました。決勝もタイブレーカーまでもつれましたが,力尽きました。でも,堂々の準優勝です。

 

1回戦 東富水ユニバース

 

  1 2 3 4 5 6 7   合計
ユニバース 0 0 0 0 0 0     0
フレンズ 0 5 0 0 0 X     5X

 

初回ユニバースの攻撃,ショートのエラーで先頭バッターが出塁,バントでワンナウト二塁で3番は浅いライトフライ。愛苗が確実にキャッチ。パスボールで三塁まで進まれるもののピッチャー雅仁が4番を三振に切って取り,無得点。ピンチを迎えても三振で切り抜けるのはさすがエース。その裏,ツーアウト後,3番拓実がファーストのエラーで出て,4番遥人が内野安打でつなぐも,5番葵が内野ゴロに倒れて無得点。ところが,2回にフレンズのつなぐ打線が仕事をする。6番向志がファースト内野安打,7番耕太のバントはファーストのエラーで向志が帰って先制。8番太一のファーストへのバントを,1塁カバーしたセカンドがエラー。ここでラストバッター愛苗のセカンドゴロが野選を誘って耕太が還り,なおもノーアウト二・三塁で,1番キャプテン豊。きっちりとセンター前で2人を還し,4点目。これを2番雅仁が送って,ツーアウト後,4番遥人が一・二塁間を破って5点目。試合を決めました。ユニバースの反撃は,5回。ワンナウト後,フォアボールで出たランナーをツーアウト後,1番バッターに左中間三塁打で還されました。やはりフォアボールが失点につながるので,この後しっかりと修正することが必要です。最終回ユニバースの攻撃は,先頭打者のキャッチャーフライを耕太が反応よく飛びついて好捕。危なげない守りで5対1で快勝しました。



2回戦 岩戸ソフト

 

  1 2 3 4 5 6 7   合計
フレンズ 0 0 0 0 0 2     3
岩戸ソフト 1 0 0 0 0 0     2

 

2回戦は,横須賀の強豪・岩戸ソフト。例年フレンズはなかなか勝たせてもらえません。ワンチャンスを活かせるかどうかが,勝敗の分かれ目でしょう。県大会2日目に行くには,どうしても突破しなければいけない壁です。
初回,内野ゴロ2つでツーアウトからエラーで拓実がランナーに出るも無得点。その裏,1番がいきなりレフト前ヒット。2番のバントをサード拓実が悪送球でノーアウト二・三塁のピンチ。ここで,3番にきっちりセンター犠牲フライで先制される。さらにランナー三塁のピンチで,雅仁が4番をスリーボールから三振にとり,5番をショートライナーに切ってとり,最小点で抑える。これが大きかった。
2回はお互い三者凡退。3回は,岩戸は9番,1番の内野安打一・二塁。ここで三塁前のバントで初回のエラーがよぎったが,ここは一塁アウトに。しかし,ワンナウト二・三塁でクリーンアップを迎える大ピンチ。ここで,雅仁の粘りのピッチングで,二者連続三振に取り,追加点を許さない。4回は遥人が内野安打。ツーアウト後,向志のセンター前クリーンヒット。センターがそらす間に,遥人がホームを狙うが間一髪タッチアウト(三塁回った後が息切れしたか?!)。本塁が遠いフレンズ。その裏。フォアボールのランナーをサード前のバントで送られ,ワンナウト二塁。毎回続くピンチ。ここで,7番の強いサードゴロで,飛び出していた二塁ランナーを拓実が見逃さず,セカンドの葵に送ってタッチアウト。次の打者にもフォアボールを与えて,一・二塁になるが,セーフティーを狙った9番をきっちりアウトにしてピンチをしのぐ。5回はフレンズは三者凡退。岩戸はフォアボールでランナーが出るも,セカンドライナーを取った葵が素早く一塁に送球してダブルプレー,ピンチを再三しのぐ。
時間的に最終回となった6回。先頭の頼りになる豊がライトフライに倒れ,今年はここまでか,と頭をよぎったところで,選手達は全くあきらめていませんでした。2番雅仁が死球で出塁して,代走倖太郎。3番拓実はレフト前ヒットでつなぎ,次の4番遥人の初球に,勝ちを意識したか,相手ピッチャーのワイルドピッチでワンナウト二・三塁に。一打逆転の大チャンスに遥人は三振。ところが,キャッチャーがそらしたのを見逃さず,振り逃げで必死に一塁に走る。キャッチャーは一塁に投げて遥人はアウト。その間に,代走倖太郎が本塁に突入して同点。そして,キャッチャーがわずかにボールをそらした隙を見逃さず,同点に大騒ぎのベンチのみんなが振り返ったときには,拓実が二塁からホームに還って逆転!
振り返ってみると,運と実力のかみ合ったすごいプレーでした。まず,遥人の初球のワイルドピッチ。これで,一塁が空いたことで,遥人の振り逃げが可能になりました。遥人も三振してもそれで終わらず,すぐに一塁に走ったのもこのプレーを呼びました。振り逃げでキャッチャーが一塁に投げた瞬間にホームに向かった倖太郎。そして,先頭で凡退して三塁コーチャーにいた豊の指示と,躊躇することなく,三塁を蹴った拓実の好判断のハーモニー。
そのあとも,葵のレフト前が出たが,向志のいい当たりがショート正面のライナーとなり,スリーアウト。最小点差で裏の守りに入ります。が,引き寄せた流れをがっちりつかむのがフレンズ。逆転に気合いの入った雅仁が,5番をセンターフライにとったあとは,6番を三球三振。7番を見逃し三振で,きっちり締め,2回戦突破,2日目に進出となりました。運とそれを引き寄せる選手のすごさに感動でした。



3回戦 三春マリーンズ

  1 2 3 4 5 6 7   合計
フレンズ 0 1 0 0         1
マリーンズ 2 0 0 0X         2X

 

県大会2日目。今日も暑い日です。2日目に来て,さらに上を目指したいところです。
初回,マリーンズの攻撃を三者凡退に取ったその裏,フレンズのつなぎが出ます。ワンアウトから,2番雅仁,3番拓実が連続四球で出て,暴投で二・三塁。ここで,4番遥人は三振したものの,5番葵の三遊間,6番向志のショート内野安打と連続タイムリーが出て,2点を先制。マリーンズもすぐさま反撃。内野安打のランナーが盗塁し,ツーアウトからセンター前タイムリーを打たれて1点差。
2回の攻撃は,7番耕太の四球に続き,8番太一のバントは内野安打に。9番愛苗が死球でつないで,ノーアウト満塁で上位打線に。大量点を期待したが,1番豊,2番雅仁,3番拓実が,キャッチャーファールフライ,セカンドゴロ本塁封殺,三振に倒れて無得点。いやな賦流れである。
ところが,ここで慌てないフレンズの守り。雅仁-耕太のバッテリーを中心に,内外野きっちり守って3回,4回を三者凡退に。その裏のフレンズの攻撃。死球で出た耕太を,8番太一,9番愛苗がきっちり送り,ワンナウト三塁で,豊が死球で歩いたところでタイムアップ。フレンズが2対1の僅差で勝ち,準々決勝にコマを進めました。

 

準々決勝 大窪タイフーン

  1 2 3 4 5 6 7   合計
タイフーン 0 0 0 0 0 0 0   0
フレンズ 0 0 0 1 0 0 X   1X

 

県大会準々決勝まで来ると,どのチームも恐ろしく強いです。相手の大窪タイフーンは,とても打てる感じのしないピッチャーと,強力打線が持ち味。少ないチャンスを活かした方に勝利の女神は微笑むものです。
初回のタイフーンの攻撃は三者凡退。その裏のフレンズの攻撃は,1番豊,2番雅仁,3番拓実が三者連続三振。バットにあててファールにすることさえできません。こんなピッチャーを前にしてどうやって点を取ればいいんでしょう?
そんなことを考えていたら,2回に早くも大ピンチ。四球と内野安打でノーアウト一・二塁。ここで,ショートゴロを豊がサード拓実にきっちり送る得意のプレーでワンナウト。このあと,ダブルスチールでワンナウト二・三塁の絶体絶命のピンチ。ここで,くじけないのが我らがエース,雅仁。相手ピッチャーに負けず,二者連続三振切って,点を与えない。2回は遥人の内野安打が出るものの,後続の2三振などで得点できず。フレンズは3回も3つのピッチャーゴロで三者凡退。一方,タイフーンも3回,4回にヒットは出るものの得点できず,均衡状態が続きます。
試合が動いたのは,4回の裏。ワンナウトから3番拓実がパチーンと目の覚めるようなライナーで,ライトオーバー三塁打。これを粘った4番遥人がツースリーからレフト前タイムリー。貴重な1点をもぎ取る。5回,6回とフレンズは,それぞれエラーと豊のヒットでランナーを出すも追加点は奪えず,対するタイフーンも5回は四球のランナーが出るものの得点できず,6回は三者凡退。
そして,最終回の7回。タイフーンは四球を選ぶが,後続を断ち,フレンズ1対0の勝利。フレンズの攻撃で外野に飛んだのは4回の2本のみ。ワンチャンスを活かす勝負強い攻撃と,緊張感の中でもミスをしない堅実な守り,そして相手ピッチャーより多い8奪三振を奪った雅仁の力投がかみ合い,見事3日目準決勝にコマを進めることになりました。

 

準決勝 野比ブランティーグルス

  1 2 3 4 5 6 7   合計
フレンズ 1 0 0 1 0 0 0   2
ブランティーグルス 0 0 1 0 0 0 0   1

 

県大会3日目。たぶん3日目に進出はフレンズ史上初めてではないでしょうか。今日も猛暑の中,厳しい戦いになるでしょう。対戦相手は,野比ブランティーグルス。強豪揃いの横須賀地区で,ダントツのポイントを獲得している横須賀ナンバーワンチームです。
初回,先攻のフレンズが,フレンズらしいワンチャンスを活かす攻撃を見せます。先頭,主将豊がきれいにセンター前ヒット。2番雅仁がきっちり送って,ツーアウト後,4番遥人がライト前に運んで先制。その裏の野比の攻撃を三者凡退にとって,上々の滑り出し。2回も6番向志が一二塁間を破って出塁。ツーアウト後,ワイルドピッチ,愛苗のショートゴロが悪送球となり,ツーアウトながら二・三塁となるが,1番豊がショートゴロに倒れて無得点。その裏,チャンスの後にはピンチあり。5番,6番に連続でセンター前に運ばれ,ワンナウト二・三塁のピンチ。ここで,キャッチャーファールフライを耕太がしっかりつかみ,サードゴロを拓実が確実にファーストに送って,得点を許さない。フレンズいつものリズムのいい守りで雅仁を盛り上げる。3回は,フレンズ,野比ともに,三者凡退。4回内野ゴロ3つで三者凡退のフレンズに対し,野比はライト前ヒットに,投手前バントヒットが続き,ワンナウト後,ダブルスチール。このあと,パスボールで同点にされる。なおも続く,ワンナウト三塁を雅仁が気迫の投球で連続三振で切り抜ける。同点に追いつかれたフレンズはすぐに反撃に。先頭8番太一がライト前ヒットで塁に出る。9番愛苗は,ライト前。当たりがよくてアウトになったが,太一は二塁へ。さらに,1番豊の右打ち,セカンドゴロで太一を三塁に進める。ここで,暴投で勝ち越し点を奪う。その裏の守備では,葵がセカンドフライをうまくキャッチし,拓実が2つのサードライナー(この日3つめ)を確実にキャッチ。6回,7回のフレンズの攻撃は,7番耕太にヒットが出るものの後が続かず無得点。最終回の7回,やはり準決勝は簡単には終わりません。内野安打が2つ続いてワンナウト一・二塁のピンチ。ここで,強いセカンドゴロを葵がショート豊に送って,豊は素早く一塁遥人に。このピンチを何とダブルプレーで切り抜けてゲームセット。
ピンチでダブルプレーを成立させた葵と豊の二遊間。6本の打球を確実に処理したサード拓実,2本のキャッチャーフライをしっかり捕った耕太。ライトゴロを落ち着いて裁いた愛苗。センターフライを難なく捕った向志。それに要所で三振を取ったエース雅仁。堅実な守りでリズムを作り,少ないヒットでも確実に得点に結びつけ,それを硬い守備で守り切るフレンズらしいソフトで,とうとう決勝進出です。

 

 

決勝戦 山王ペガサス

  1 2 3 4 5 6 7 8 合計
フレンズ 2 0 0 0 3 0 0 1 6
山王ペガサス 1 0 1 0 1 2 0 0 5

 

県大会前は誰も予想しなかった,決勝戦進出。ここまで来たら,自分たちの今持っている力を最大限出し切って欲しいものです。
初回ペガサスの攻撃,ショート内野安打に四球でいきなりのピンチ。セカンドゴロでランナーを進められ,ワンナウト二・三塁からショートゴロで1点,センター前にタイムリー打たれて2点を先行されました。フレンズも負けていません。その裏の攻撃,1番豊がショート内野安打。ワンナウト後,3番拓実が内野ゴロで豊を三塁に進め,4番遥人の初球にパスボールで1点を取ります。2回は両チーム三者凡退。3回ペガサスの攻撃。3番に左中間に二塁打を打たれるものの後続を断って追加点を許さない。一方,フレンズはダブルプレーでツーアウトになったところで1番豊がレフト線に三塁打。このあとの暴投で1点を返して同点にする。一進一退の攻防。4回は,エラーと内野安打でワンナウト二・三塁のピンチも三振とショートゴロでしのぐ。フレンズは三者凡退。
5回ペガサス1番から始まる好打順。1番に三塁打の後,2番四球。ここで3番に走者一掃三塁打。振り逃げ,四球をはさんでワンナウト満塁で6番にレフトに犠牲フライを打たれて致命的な3点目。万事休すと思われました。でも,このまま終わらないのがフレンズ。この裏の攻撃,ワンアウト後,愛苗がセンター前で出塁。豊のセンターオーバーで,愛苗が本塁に突っ込むも,タッチアウト。ツーアウト三塁に豊。雅仁フォアボールの後,相手ピッチャーの暴投が出て,1点を返す。さらに6回の裏,ワンナウト後,5番葵が内野安打。向志のセンター左の二塁打で葵が還って1点差。7番耕太がセンター前でつなぎ,8番太一のセカンドゴロで向志が還って同点!やっぱり粘りのフレンズ。
7回も点が入らず,決勝戦でのタイブレーカーで緊張は高まります。ペガサスは送りバントを成功させ,ワンナウト三塁。ここで,8番バッターがスクイズ。1点を奪われる。その裏のフレンズの攻撃は3人とも内野フライを打ち上げ,長い長い夏の県大会が終わりました。正直なところ,3日目まで来るとは思っていませんでした。ましてや,決勝戦で選手一人一人の名前を呼ばれるなんて。今思い出してみても,すごいことやっちゃったんだなあって思います。選手もみんなで最高のパフォーマンスを発揮し,監督を始め,ベンチもそれを後押しし,応援団も選手・ベンチと素晴らしい一体感でした。暑い夏にとっても熱い県大会を楽しませてもらいました。

 

2023.1.6

予定表更新

 

 

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